エリック・ガルシア「鉤爪の収穫」
エリック・ガルシア「鉤爪の収穫」

「やあやあ、ごぶさた」で始まるこの小説。ホント久しぶりだよ。新刊で買ってから読まずに一年以上を過ごしてしまった。スマンスマン。
反省して読み始めてみたら、あっという間に読み終えてしまった。

「さらば愛しき鉤爪」から続く恐竜ハードボイルドの第三部作で、今回はマフィアの抗争に巻き込まれたヴィンセント・ルビオが右往左往するお話し。今回はハードボイルド的なイメージは少なく、むしろ被雇用者の哀しみというかつらさが描かれている。逆らえないものってあるんだよね。

そんなわけで読んで痛快!と言う場面はない。それよりは「ああ、そうだよね」とサラリーマンの我が身を重ね合わせて、妙に同情してしまうシーンが多かった。

まあ、文章はうまいので、読みやすさは保証付き。読んでませ。


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