2006年12月30日
田中芳樹「暗黒神殿」

今回もアルスラーンの十六翼将は揃わなかった。またか。
田中芳樹「アルスラーン戦記(12)暗黒神殿」
いきなりだが、正直な感想だ。
中学の頃から読み始めて、主要な登場人物がいまだに勢揃いしない。あまりにも待たせ過ぎだろ。待ちくたびれてきた。
昭和61年の第1巻発売から早や20年が経ち、その間には出版社が変わり、サイズも文庫本から新書へと変わり、今では所有しているシリーズを並べてみるとまるっきり整合性がとれないというコレクター泣かせの作品になってしまった。
読むのを止めてしまえばいいのだろうが、そうなればなったで結末が気になる。
著者のことばに「完結へ向かう予定」とあった。しかし、予定は未定であって決定ではないなどとうそぶく作者のことだ。完結までにはあと5年はかかるとみた。
イルテリシュが怪物じみてきたのは楽しみだが、とにかく早く続刊を出してくれ。