古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」実は動物小説が大好きな俺。「高安犬物語」「白い牙」「野生の呼び声」「カモメのジョナサン」なんてフィクションもノンフィクションもない交ぜだが大好きだ。

アニメもラスカルやらジョリーやらが出てくるものやニルスもパトラッシュもお気に入り。映画で言えばファインディング・ニモ(最初、ファイティング・ニモだと思っていた)まで守備範囲だ。

そんな俺がカバーを見て手に取ったのがこれ。

古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」

「アラビアの夜の種族」で知られる作者のことだから一筋縄の作品ではないと思っていたら、まさにそのとおり。

これは、犬による犬のための犬の歴史をつづったものだった。

ソ連の宇宙開発によって宇宙に打ち上げられたライカ犬ベルカ。その年をイヌ紀元として、太平洋戦争時における日本軍のアリューシャン列島キスカ島撤収に始まる壮大なイヌの系譜。紛争をめぐるイヌたちの群像。そして、それと同時並行して現代の物語も動いていく。


実は、よく理解できないのだ。面白いのかどうか評価できない。

イヌのアイデンティティを確立しようとしているのだろうが、その意図がどこにあるのかもそれが成功しているのかも分からない。

不思議な味わいの作品でした。


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