ヒートアイランドシリーズの第4巻。



犯罪者として生きる道を進む主人公を描くこのシリーズも、ノワールになるのかと思えば登場人物がすべて悪人には見えないという弱点があるため、いまいちノワールになりきれない。
犯罪者を描きつつも、人間模様を楽しむのが一番いいようだ。

このシリーズは面白いとは思うが、甘い部分ばかりが目につくようなら無理に続けなくてもいいと思う。

最近、北野武の「アウトレイジ」を観てきたが、ノワールもあそこまで行くと笑うしか無くなる。「キル・ビル」もそうだった。首がスパーンと飛んでいくシーンで笑ってしまうのだ。
恐怖でも歓喜でも悲しみでも一定のラインを越えると、方向性は違っていても心を刺激するという面では同じなのだ。

俺は刺激を求めている。


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