2010年07月07日

有川浩「海の底」

作者曰く自衛隊三部作の一つ、海上自衛隊の部らしい。



海中から押し寄せる甲殻類。
人間を食べるというあり得ない状況。
甲殻類パニック小説。

と思って読んでいたが、ちょっと中身は違う。

潜水艦の中に閉じ込められた自衛官二人と子供たちが主役だ。
子供同士の対立、子供と大人の対立、家族の構築、自立への道、さまざまなテーマが盛り込まれている。

読んでいるうちに分かった。
これは「中学生日記」なんだ。
あの番組で描かれているテーマが全部入ってるよ。

警察と自衛隊についても割とつっこんで書いてるけど、やはりメインは子供たちだろう。
閉鎖空間の中で子供たちがどう成長していくのか。
それが一番でかい。


自分が親としての目線で見てるからかなー。


同じカテゴリー(読書のこと)の記事
H25年9月に読んだ本
H25年9月に読んだ本(2013-10-06 22:41)

佐藤賢一「新徴組」
佐藤賢一「新徴組」(2013-09-11 23:27)

9月の読書
9月の読書(2012-10-03 23:40)

5月の読書
5月の読書(2012-05-31 23:18)


comment:(0)   category:読書のこと



上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。