2011年06月20日

「今日も森にいます」

バブル崩壊からこっち、ずっと就職氷河期が続いているような気がする今現在。
あいかわらず有効求人倍率が低いままの地方は、ハローワークが賑わっている。

今を乗り切ればいいのか?
明日には素晴らしい世界が待っているのか?


答えは分からない。


就職について考えてみる。


今と数十年前とでは、就職についての意識が大幅に変わっているという。



それは何かというと、「雇われる」という意識だという。



近世・近代までの日本には丁稚奉公のような徒弟制度があり、働き始めは親方について技術を学ぶ研修の時期と捉えられ、そのあとは親方の跡を継ぐか独立して別の道を歩むってのが当たり前だった。つまり、いずれは親方にって言う企業意識が高かった。

ところが、高校進学率がほぼ10割にもなる現代では、技術を学ぶ時期にまだ教育を受けていて、学校を卒業していざ就職となると即戦力ばかり求められて、よっぽど勘のいい奴でなければ望みの会社に潜り込むなんて難しく、就職しても会社の思惑通りに動くよう育てられて、起業するのは変わり者だけという時代になってしまった。

高校や大学の就職担当は、どうにか受け入れてもらえそうな会社ばかり探し、卒業生が起業する支援をしているところなんてほとんど聞いたことがない。



未来のことを考えると恐ろしくなる。

それぞれが事業家として一種のリーダーたらんとしていた時代から、みんな会社の屋根の下に入ろうとする時代に変化。その中で日本を導く人材は生まれるのだろうか?



妙に悩んでしまい、暗くなる。


そんなときにこんな本を読んだ。



若者だけの林業会社、奮闘ドキュメント 今日も森にいます。東京チェンソーズ



林業に未来を感じ、起業した若者を取材した本。

少し、癒された。


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